活動日記

2023/09/10

国会での質問

秋本真利衆議院議員が、日本風力開発の元社長から会社が有利になるような国会質問を依頼され、その見返りに約6,000万円の謝礼を受けた疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。秋本議員は「お金は競馬組合への登録などで借りたお金で、国会質問の見返りではない」「私は潔白」と主張しています。しかし、国会質問での原案を風力団体が作り、日本風力開発の社長の贈賄を認める供述をみると誰の目にも収賄である事は明らかでしょう。

これまで、秋本議員は自民党の中で脱原発再生エネルギー推進派議員として知られた存在で河野太郎議員の側近とも言われてきました。その議員が、特定の会社の事業が有利になるよう国会で何度も質問をして、結果として入札評価基準がその会社に有利になるよう変更されました。そして会社社長がその謝礼として6,000万円を議員に提供していれば“贈収賄”にあたる事は明らかです。ましてや、その会社の社長が“国会質問での謝礼”と認めてる訳ですから、秋本議員だけが“潔白”を主張しても納得する人はいません。

ところで、政府が進める「風力発電事業」は、主に青森県の陸奥湾や秋田県の日本海側で進められています。これまで、この事業は入札で三菱商事を中心とするグループの大手企業が落札して事業を展開してきました。しかし、秋本議員の度重なる国会質問で、これまでの入札評価基準が見直されて今回の風力開発会社が入札しやすくなったのです。このような政府の大事な事業が国会議員の働きかけで入札評価基準などが変更されれば、事業の信頼性や安全性が損なわれます。国会議員は、利権に絡みやすい立場ですが、私利私欲に走る事なく、国益を考え国民の為にしっかりと働いて欲しいものです。

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