活動日記

2024/05/09

水俣病被害者への酷い対応

熊本県水俣市で1日に行われた伊藤信太郎環境相と水俣病患者・被害者団体との意見交換の際、環境省職員が被害者側の発言中にマイクを切って制止した問題。テレビ報道を見ると、確かに被害者の代表が発言している途中で、一方的にマイクの音声が切られています。環境省職員の酷い対応に怒りが湧いてきました。

伊藤大臣と環境省職員に被害者の生の声をしっかりと聞こうという意志が最初からなかったと思っています。というのも伊藤大臣は、「帰りの飛行機の時間の都合で十分時間が取れなかった」という言い訳をしていました。また、昨日、伊藤大臣が被害者団体に直接謝罪し、その後「環境省の事務次官と担当部長を厳重注意した」との事でしたが、この対応を聞いただけでも大臣としての責任の重さも自覚もない事と、被害者に寄り添う心がない事が分かります。

水俣病と言えば、熊本県の水俣湾に工場から排出されたメチル水銀が原因の「公害病」で、今から68年に大きな社会問題になったものです。当時2300人もの患者が出て、その約9割の2000人の患者の皆さんが亡くなっています。そして、今でも約1000人の人達が水俣病の認定を申請して審査を受けいてるという大きな公害病です。被害者(患者)に皆さんには何の責任もありません。担当の環境省は、責任を持って対応をしなければならない立場で、真摯に被害者の生の声を聞くべきなのにもかかわらず、被害者の話の途中でマイクを切るなどというのは言語道断です。伊藤大臣は、その最高責任者として、問題の大きさを自覚して、事務次官などの部下を注意するだけでなく即刻辞任すべきです。

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