活動日記

2023/07/04

消防団員の“自由な服装で出動させて”とは?

 埼玉県入間市内の消防団の団員13人が一斉に退団した、とのニュースに驚きました。また、一斉退団の理由が「出動時の服装規定に対する不満」との事にもびっくりしました。火災現場への出動の際の服装は、火や落下物などから団員の“命”を守る為に防火服の着用がルールになっています。それに対し、退団した団員は「自由な服装で出動させて欲しい」と要望し、受け入れられなかったので退団したそうです。消防団は自分の地域を守るために民間人で結成されており、大変重要な役割を担っています。  子供たちの憧れの職業で、消防士が一番になつたこたもありますので、きちんとした服装、キビキビした動き、連帯感などが有事の際に力を発揮します。

これまで、団員の中には“Tシャツ姿”で現場に向かい、幹部が注意することもあったというから呆れます。ほとんどの団員は、地域の防災力を高めるために役立ちたいという強い思いでルールをしっかりと守り任務に就いているのですが、一部にこのような理由で退団をする事に市民の団員に対する信頼が薄れる心配があります。団員は、火災現場で人命救助の為に火の中に向かわなけらばならない時もあります。また、災害現場では豪雨の中で人命救助活動をする場合もあります。

まずは、団員に対して「消防団員の任務や役割、活動内容など」を理解する為の再教育が必要だと思います。時代と共に若者の考え方などが変わってきている事、更には消防団員を希望する若者が減ってきて処遇改善などの必要性は理解できますが、守らなければいけない最低限のルールは守っていかなければいけないと考えます。

しかし、この事例は入間市に限らず他の地域でも同じ考えを持つ団員がいると思いますので、各自治体の首長や消防署長などは改めて署員や団員に対する教育が必要だと感じました。特に、火災や災害などで最初に救助活動をするのは地元の消防署員そして消防団員の皆さんです。そのような人たちが少なくなること自体、地域の防災力の低下につながってしまいます。改めて地域の消防体制について真剣に考えるきっかけになると思います。

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