活動日記

2023/09/27

真鶴町長の失職

神奈川県真鶴町の町長松本一彦氏がリコール(解職請求)の住民投票で“賛成”が過半数を占めて失職したとの報道に驚きました。私は一度真鶴町を訪問した事があり、港の見える風光明媚な街で良い印象を持っていただけに、この報道に関心を持ちました。報道では、リコールの理由は町長が選挙人名簿を不正にコピーして選挙に利用した事によるものとの説明でした。もちろん町のトップである町長が法律違反を起こすことはあってはなりません。しかし、私は、リコールの“賛成”が過半数を超えたのは、それ以外にも理由があったのではないかと思います。

松本一彦町長は、3年前の町長選挙で町の職員から立候補して町長になったのですが、その際、選挙人名簿を不正にコピーして持ち出し町長選挙に利用したとの事です。その際、松本氏は辞職して再選されました。人口約6700人の小さな町で、1期(4年)も経過しないうちに町長選挙が2回も行われ、更に住民から「リコール」請求が出ること自体異常です。これまでの、町長選挙と住民投票で町民は町長支持派と反対派に2分されてしまったでしょう。それは、町職員が相次いで辞職していることからも明らかです。

私は、コピー問題(法律違反)が明らかになった時点で松本氏が引退すべきだったと思っています。それを、辞職後再度立候補して再選されたことが、今回のリコールにつながったのではないでしようか。組織のトップに立つものは“潔さ”が必要です。特に、組織に不正や失敗があれば、町民に対する責任をすべて自分が取るという“責任感と覚悟”が重要です。真鶴町の町政が一日も早く安定することを願っています。

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