活動日記

2023/07/19

秋田県の豪雨被害

 秋田県では記録的な大雨で、河川の氾濫による秋田市内の浸水など各地で大きな被害が出ています。その雨量も一日で300ミリも降り予想を大きく上回るもので、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。ところで、最近はテレビなどの天気予報で「線状降水帯」という言葉が多く聞かれるようになりました。そして、大雨=線状降水帯と認識されるようになりました。しかし、今回の大雨では、線状降水帯の発生情報が秋田県は一部で、むしろ青森県に出されていました。

そこで、今回の秋田県での記録的な大雨は、実は線状降水帯のような極端な降り方はしていないけれども、1時間に10~30ミリくらいの雨が強弱を繰り返しながら長い時間降り続き、記録的な雨量になったと見られています。私も、これまで大雨=線状降水帯という認識でいましたが、今回の大雨は線状降水帯だけではないという事がわかりました。

むしろ、線状降水帯ばかりに気を取られるのは危険で、線状の情報が出ていないから安心という事ではなく、気象庁から大雨に関する情報が発表されたら、直ぐに大雨に備える事が大事であることを学びました。特に、市町村の職員の皆さんは、あらかじめその地域にとって大雨となる雨量かどうか、これまでの雨量と災害の関係値をあらかじめ把握して備える事が大事であると、改めて認識しました。また、我々もこの災害を他人事と捉えるのではなく、近年多発する多いゲリラ豪雨に対して、きちんと備えることを心がけておく必要があるのだと思い知りました。地震や洪水だけでなく、雨という自然の脅威にも正しく怖がり、対策を立てる事がこれまで地球環境を乱暴に扱って来た人間の取るべき手段かも知れないとつくづく感じました。

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