活動日記

2024/03/12

能登らしい復興とは?

東日本大震災から13年が経過した昨日は、都内で「巨大地震の際に東京が行うべきこと」と題した講演会に参加し、首都直下地震への備えや能登半島の現況などを学びました。

講演の中で、能登半島地震直後から能登半島の特産物を大宮駅や東京駅など各地で「能登半島支援」に取り組んでいる株式会社御祓川(みそぎがわ)の酒井加奈子さんの企画力と行動力には驚かされました。酒井さんは、震災前から約10年間にわたり能登と東京の企業をつなぐ活動をされてきた事で、震災直後には自宅の東京から能登半島に飛んで被災地の支援をしています。

また、東日本大震災後の被災地(福島県)の復興に取り組でいる葛西優香さんの浪江町の現況についての話は、能登半島の復興の取り組みの参考になるものでした。浪江町は、震災後に大きな復興予算でライフラインが整備され、様々な公共施設やショッピングモールなどが建設され街並みが大きく変わったそうです。しかし、人口は震災前の21,434人から現在は2,162人に減少しています。また、幼稚園や小中学校は、こども園が町内に一つで53人小中学校が1校で61人という児童生徒数です。今後少子高齢化と人口減少が進み、復興予算がなくなれば町は様々な箱モノを作っても利用する人がいなくなってしまいます。

福島の話を聞いて、酒井さんは「能登も同じく少子高齢化が進む中で地域の伝統的文化、特にユネスコ無形文化遺産に指定されている様々な祭りなどを大事に継承する事や、地元の特産物や輪島塗などの伝統芸能など地元のあらゆる資源を掘り起こして、誰もが故郷に戻りたい、或いは若者が移住したいという能登を再生したい」という抱負を語っていました。

今回、葛西さんと酒井さんの話を聞いて、まちおこしは地元の人と外部の人が知恵と経験などを持ち寄って一つ一つ丁寧に築いていく事が大切だと感じました。これから能登半島は、復旧から復興に向かうにあたり酒井さんたちが中心となって新たな地域づくりの夢が広がるような気持ちで夢中で話を聞きました。能登半島を皆さんで応援していきましょう!

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