活動日記

2024/03/11

能登半島で活躍する教師

能登半島地震の被災地で活躍する教師が、テレビなどで話題になっています。

石川県中能登町立鳥屋小の教諭中谷萌瑛(なかやもえ)さん(23)は、小学校4年の時に 福島県いわき市で東日本大震災を経験しました。中谷さんは、自分の体験を生かして「地震で不安を抱えた子どもたちの心の変化を支えてあげたい」と、そんな思いを胸に教壇に立っているそうです。

中谷さんは、東日本大震災の際は小学校の教室で放課後友達を待っていた時で、突然大きな揺れに襲われて不安と恐怖で心細かったそうです。その時担任の先生が来てくれて激励をされた事で安堵したそうです。

その半年後には、母の実家の石川県に避難し中学~高校を地元で暮らし、昨年3月に金沢大学教育学部を卒業し4月に鳥屋小学校の教師に着任したばかりです。

鳥屋小学校は被害が無く、珠洲市と輪島市から避難してきた児童を受け入れています。学校で児童の心理状態を把握するために、アンケート調査を行ったところ「眠れない」「夜中に目が覚める」「イライラする」「やる気が出ない」などの回答があり、面談では「また地震が来たら死んでしまうのではないか」と心配する児童もいます。外見では元気で地震前と変わらないように見える子どもたちも、心に大きな傷を負っている事が分かります。確かに、地震で恐怖を味わった児童は、今は新しい環境に慣れるまで心の不安もあると思います。

中谷さんは、これまでに2度も大地震に遭うという特異な体験を乗り越えて、能登の教え子一人一人に寄り添いながら児童の教育に力を発揮して欲しいと思います。そして、先生と児童の絆が強まり児童たちが健やかに成長できる事を祈っています。頑張れ!!

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