活動日記

2024/02/13

自閉症のいる家族の孤立

能登半島地震でも、“災害弱者”の人達が困っている実態が明らかになっています。例えば、“自閉症の子供”が団体生活が難しく、避難所に行けないという問題が起きています。現に、輪島市内では25ヶ所の福祉避難所の内、受け入れてくれる施設が2ヶ所しかなく、入れない家族が車中避難や崩れかけた自宅で避難生活をしている例もあるようです。

被災地での“災害弱者の避難”、特に「自閉症の子どもをもつ家族の孤立」の問題は、阪神・淡路大震災の時に取り上げられ、その対策が行われてきてはいますが、その後の新潟中越地震、東日本大震災そして熊本地震でも同じ問題が起きています。しかし、現実は進んでいないのが現状です。

この問題を解決するには、先ずは自閉症に関して普段から地域の皆さんに知ってもらう事、そして、災害時には「自閉症の家族」を受け入れられる福祉避難所を別に設ける事が必要ではないかと考えています。そのことが本人の心の安定にも繋がります。その為には、国が先頭に立って地方行政機関や国民が、自閉症を始めとする障がいを持った人たちを理解できるような啓発活動を積極的に行い、併せて、災害時にはそのような家族を受け入れる事が出来る福祉施設と人材の育成が普段から準備する事が必要だと考えています。

今後とも、災害時に“自閉症”や“知的障がい者”が孤立しないよう行政に働きかけていきます。

*福祉避難所は、災害弱者と言われる障がいのある人や高齢者、乳幼児や妊産婦を受け入れる避難所です。しかし、自閉症の子どもを持つ親は、子どもが飛んだり跳ねたり、時には大声を出すために他の人に迷惑をかけると考え、福祉避難所での避難を避ける場合が多いのです。





  • Facebookページへ
  • Twitterへ