活動日記

2024/03/17

都会の限界集落

“限界集落”は、これまで地方の話しと思っていましたが、東京都内でも“限界集落”が広がっているという現実に驚いています。

昨日は、東京都内の中野区で初めて“地域包括う支援センター”を立ちあげた友人の話を聞きました。限界集落とは、地域人口の50%以上が65歳以上の地域をいいます。そのような地域では、若者が流出し祭りやイベント、更には、冠婚葬祭など社会的な共同生活を維持することが困難です。

ところで、都内では高度経済成長期にマンモス団地が幾つも建設され、場所によっては5,000戸の団地もできテレビで報道され、そのような団地に住むことがある面憧れでもありました。しかし、それらの団地は半世紀以上の時を経て現在では高齢化が急激に進んでいます。

また、建設当時は若い住民や子供の笑い声であふれたそんな団地も、住民の高齢化や施設の老朽化、店舗の撤退などにより、社会生活の維持が困難になってきているのが現実です。

現在、そのような団地では多くの店がシャッターを下ろしている為に、“買い物難民”が出ているという現実に驚いています。また、足腰が弱った高齢者は団地外の病院に行くにも苦労しています。そこで、その友人は白岡市で初めて民間(ウエルシア)による「地域包括支援センター」の立ち上げに成功した事例を中野区でも応用して、都内で初めての地域包括支援センターを立ち上げます。

東京と言えば、若者や観光客が集まる華やかな面の報道が多いのですが、一方で都内の各地で“限界集落”があり高齢者の生活のサポートが必要な地域が多くあることの実態を知りました。これから、都内に限らず都市部での“限界集落”が多くなる事を予想して、しっかりした街づくりを行っていく事が大切だと、友人の話をききながら感じました。

*地域包括支援センター:介護保険法で定められた、地域住民の心身の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設です。

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