衆議院議員の鈴木宗男氏（日本維新の会）が、党に無断でロシアを訪問し、ロシアのメデイアに「ウクライナ侵略でロシアは国力の差から負ける事はない、勝利を期待する」趣旨の発言をした事で、日本維新の会は鈴木氏の「除名」処分を本日決定するとの事です。それに対し、鈴木氏は「如何なる決定も受け入れる」と述べています。更に、北方領土の元島民に対しては「厳しい時だからこそロシアとのパイプを残しておかなければならない」と持論を主張しています。

しかし、私はロシアとのパイプの必要性は理解しますが、日本は現在西側諸国と歩調を合わせてロシアのウクライナ侵略を非難して制裁を行っている時期に、党の副代表という立場の鈴木氏が単独でロシアを訪問しロシアの侵略を正当化し、ロシアの勝利を期待するような発言をすればロシアにとっては好都合で利用されたと見ています。もし、ロシアの侵略を批判して停戦を求めるのであれば鈴木氏は評価されるでしょうが、鈴木氏というよりも日本が米国を始め西側諸国の信用を失う事は明らかです。

ところで、北方領土問題がなくなれば鈴木氏の存在価値や政治生命はありませんので常にロシアとの関係を強調して目立つ行動をしていますが、これまで日本はロシアに国後島開発やシベリア開発にお金を取られる一方です。今回の鈴木氏の行動を支持する意見も一部にはありますが、多くの国民は鈴木氏の行動・言動は国益に反すると思っています。また日本維新の会は「あらゆる力による現状変更は許さない」との立場でロシアを批判しウクライナを支援しています。その副代表が党に無断でロシアに行き、党の方針とは違うロシア支援を言えば「除名」は当然で、今後は無所属で自分の信念で活動を行えば良いのです。加えて、日本の国益に沿う活動をすべきです。