活動日記

2024/01/29

防災士に向けて(2)

昨日の防災士講習で、東京大学教授の廣井悠先生の「帰宅困難者対策」は、大変勉強になりました。13年前の東日本大震災の時は首都圏で約500万人の帰宅困難者が出たと言われています。

昨日は、廣井教授が都内の鉄道・バス利用者の数や東日本大震災の時の帰宅困難者のデータなどを基に、首都直下地震が起きた時の道路や駅などの混雑状況をシミュレーションした結果を説明してくれました。それを見て驚きました。歩道や橋には1㎡あたり6人が歩いている状況です、1㎡といえば電話ボックスの広さで、そこに6人入れば身動きが取れない状況です。

廣井教授は「東日本大震災の時は、首都圏は震度5~6で建物の崩壊や道路・橋が壊れていない状況でした。しかし、首都直下地震は東京都内は壊滅的被害が起きる事を想定しないといけない。東日本大震災の時の帰宅困難者の状況は、参考にはなるが同じではない」などと説明をされ納得できました。

首都直下地震が起きる季節や時間帯によっても変わりますが、職場で身の安全が保てれば直ぐに帰宅しない、自動車で家族を迎えに行かないなど徹底することが大事だという事を改めて認識しました。そうしないと、ハロウィンに韓国で起きた様な群集事故が発生したり、道路が壊れて緊急自動車が動けない状況が起きます。埼玉県では、大震災を想定した帰宅困難者対策の図上訓練を行いましたが、改めて官民共同で対策を行う事の重要性を認識しました。大変勉強になりましたので、今後はこの知識を防災士として生かしていきます。

群集事故ぐんしゅうじこ):無秩序な集団によって発生する事故のこと。雑踏事故、群衆雪崩、将棋倒し、ドミノ倒しともいう。

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