活動日記

2024/04/12

防災拠点がメガソーラー?

奈良県知事が発表した大規模メガソーラー計画に、五條市民が知事に騙されたと住民の激しい反対運動が起きています。一体どうした事か?

事の発端は2021年に奈良県の荒井前知事が、五條市のゴルフ場跡地を大きな災害が起きたときに人や物資の輸送拠点とする「大規模広域防災拠点」にする計画を発表していました。 しかし、2023年に就任した新しい知事の山下真知事が計画を変更し、当初の滑走路を造る代わりにヘリポートとソーラーパネルを設置する「大規模メガソーラー計画」を発表したのです。

そして、知事が住民説明会で「メガソーラーで充電した蓄電池を、ヘリコプターで停電している地域の避難所に届ける」と説明しましたが、住民からは反対の声が相次ぎ大規模な反対運動になったのです。一方、山下知事は「私の選挙公約が大規模広域防災拠点計画の撤回と見直しで、公約を守る義務がある」と説明しています。しかし、知事が公約を実現すると言っても、住民に対する丁寧な説明が必要で、一方的に計画を変更しては住民は納得いかないでしょう!

静岡県熱海市で起きた大規模な土石流は、メガソーラー建設時の盛り土が原因という事が分かり、それ以降埼玉県小川町のメガソーラー計画はとん挫し、全国各地で計画の見直しが行われています。メガソーラー計画は、自然破壊や産業廃棄物のパネルやパネルに含まれる有害物資の処分問題も大きな課題です。今回五條市の住民が反対するのは理解できます。山下知事は、「公約」だからと一方的な事業変更を押し付けても住民が納得しませんので再考が必要です。

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