活動日記

2023/06/16

陸自での小銃発砲事件

陸上自衛隊の「日野基本射撃場」(岐阜県:写真)で起きた自動小銃の発砲事件は、入隊してわずか2ケ月の自衛官候補生の男(18)が教官など3人に向けて発砲し2人が死亡し、1人の隊員が重傷を負うという大事件で、自衛隊OBとして衝撃を受けています。まだ発砲の原因などの詳細は不明ですが、武器を扱う自衛隊であってはならない事件で、先ずは亡くなられた隊員の皆さんのご冥福を祈り、負傷した隊員の一日も早い回復をお祈りいたします。

自衛官候補生は、3ケ月の新隊員教育を受けその間戦闘訓練や実弾射撃訓練が行われます。今回は最後の実弾射撃訓練で検定を行う予定でした。銃を扱う訓練では万全の安全管理体制で行われると同時に、銃の扱いについて誤った操作や扱いが“命”に係わりますので、厳しく指導されます。今回、候補生の男は「52歳の教官を狙って撃った」と証言しているようで、その教官との間に何があったのか今後の捜査が待たれます。しかし、私の古巣の自衛隊でこのような重大な事件が起きた事が非常に残念で、これまで地道に築いてきた国民との信頼関係がこの事件で崩れてしまう事と自衛隊員の士気の低下を恐れています。再発防止はもちろんですが、武器を持つ集団として国民との信頼関係の再構築をする事が大事です。

*自衛官候補生とは、入隊と同時に「自衛官候補生」に任命され、陸上自衛官が1年9か月、海上・航空自衛官が2年9か月勤務する制度です。3ヶ月間の新隊員教育を受けたのちの、2等陸(海空)士の階級が付いた正式な自衛官に任命されます。

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