活動日記

2023/07/07

B型肝炎感染被害

昭和の時代は、集団予防接種で注射器(針)の使い回しは当たり前でした。しかし、その様な中で約45万人もの人がB型肝炎に感染して、今でも苦しんでいます。これまで、全国のB型肝炎訴訟原告弁護団が、国を訴え最高裁判所で勝訴しています。その原告団の代表の一人が白岡市内に住む鈴木和彦さんです。私は、鈴木さんを始めその人達を支援し、署名活動や県議会で取り上げたりしてきました。今回、「B型肝炎感染被害の真相」が活動の30年を記念して出版されました。昭和35年ころからB型肝炎に感染した原因やその経緯、被害者が国を訴え続けた苦難の歴史等などそれらが克明にまとめられています。

ところで、この本を読んでいると戦後の混乱の中「予防接種法」が昭和23年に制定されから、多くのワクチンを義務化するという他国では類を見ないほど予防接種が子供たちに行われていたことがわかります。そして、その接種の際、注射器が使いまわしされていたために多くの人たちがB型肝炎に感染しました。その後、様々な検証の結果、国の責任であるという意見が出ていました。しかし、歴代政府は、国に責任はないという姿勢を取っていました。

しかし、平成23年に当時の菅直人総理が初めて国の責任を認めて談話として“謝罪”を行い、そこから被害者に対する補償が進みました。けれども、被害者の苦しみは現在もまだまだ続いています。私は、これからも鈴木さんを始め被害者の皆さんを支援していきます。

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