活動日記

2023/09/15

PFAS(有機フッ素化合物)汚染

以前沖縄県の米軍嘉手納基地や、東京都の米軍横田基地周辺の地下水からPFASが検出され大きな問題になりました。当時、米軍が使用する基地消防隊が使用する“泡消火剤”が地下水汚染の原因ではないかと言われました。しかし、自治体から米軍へ調査の依頼をしても“日米地位協定”によって調査は行われませんでした。最近では、西日本から東日本に及ぶ各地の河川や地下水から国の基準を超えるPFASが検出され、現在その地点は139か所と言われています。

これまでの調査では、大手化学メーカーや空調設備の製造工場などの工場排水が原因とされてきました。そして、一番気になるのは健康への影響です。専門家によると①肝臓がん ②脂質異常性 ③抗体反応の低下 ④乳児・胎児の発育低下の4つが主な影響といっていますが、 どれも人体に影響が大きいものばかりです。

水は人間が生きていくうえで欠かすことが出来ないものです。各自治体の環境課などは、水質調査を定期的に実施して水の安全性を確認しています。しかし、今後はこのPFAS(フッ素化合物)の濃度にも注意を払うべきだと考えます。我々が毎日飲む飲料水には大変な危機感を持っていますので、改めて、埼玉県にしっかり検査をしてもらう様に申し入れます。

*PFAS(ピーファス): 泡消火剤やフライパンの表面加工などに使われてきた有機フッ素化合物の総称です。それは約4700種類あるとされ、PFOS(ピーフォス)やPFOA(ピーフォア)などは人体や環境への残留性が高く、腎臓がん発症や胎児・乳児の成長阻害、コレステロール値の上昇、抗体反応の低下などの健康リスクがあり国際的に規制が進んでいます。

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